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2014年4月28日月曜日

2014年呼吸器総会雑感

呼吸器学会総会が、大阪で開催されました。今回はあまり多くの演題が回れていませんが、雑感をメモしておきます。



びまん性肺疾患
・ARS抗体陽性間質性肺炎は年々関心が高くなっている印象。一般に測定できるようになったから、来年あたりは演題増えそう。
・IPFに対するステロイド+免疫抑制剤のシンポジウムは興味深かった。やはりdefinite IPFなら、慢性期にはステロイド+免疫抑制剤の使用は行わないのが多数意見か。しかし、膠原病やHPの素因がチラリと見えたりしたら、ステロイド+免疫抑制剤治療を検討する専門家が多い。問題はいつ開始するかなのだが、この点に関しては今回は議論されず。
・上記に関して、ステロイドはプレドニン10mg/day(あるいは20mg隔日)との意見ばかりだった。個人的には免疫抑制剤併用の場合、5mgまで落としている。これは膠原病内科の先生方と話してきて、その影響を受けているからだと思う。
・海外では最近急性増悪にステロイドが用いられるようになってきたが、減量中止されるよう。
・ピルフェニドンの位置づけが次第に高くなってきた。

間質性肺炎合併肺癌
・シンポジウムにすごい人。びまんの人、肺癌の人、ともに興味のある人が増えているよう。

肺炎
・まだまだNHCAPの話題が多い。確かにCAPとは違う一群にみえるので、このカテゴリー分けは有用との発表が多かった。
・私達のリスク因子に関する発表には、とくに目立った意見なし。まだこの考え方は馴染みがないのであろう。
・誤嚥のありなしにこだわる意見があった。一見正常でも誤嚥しているケースが存在するから、全例正確に評価するのは不可能。個人的には、この点についてあまりこだわらない方が良いと思う。

IgG4のProConは残念ながら聴けず…

Erdheim-Chester 病
CPCで出てきました。初めてみました。

最後に、呼吸器内科医をいかに増やすかのセッション
・スウェーデンの医師の日常は、私達とはかけ離れてる
・呼吸器内科医の少ない地域の悲鳴
・各支部の取り組みは、差がある印象

ん〜、今年はちょっと勉強不足だなぁ。

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