ページ

2013年6月21日金曜日

第36回呼吸器内視鏡学会総会 雑感

平成2562021日に、さいたま市で第36回呼吸器内視鏡学会学術集会が開催されました。例によって、参加してみての雑感を残しておきます。


ガイドシース法によるUSWith inとなった症例でも、少数ではあるが組織診で診断できないケースが存在する。しかしその原因はよくわからない。同じ場所からできるだけ多くの検体数を採取するよう努力する。
Adjacent toでの診断率は施設差がある。
Adjacent toの場合、Fiberup/downを行う。Fibertumorの近くまで来ていればWith inとなる確率が高くなるし、Adjacent toのままでもGStumorのある方向に向けて生検することで診断率が上がる。
Adjacent toでは生検時に同じ場所で個数を多めに心がける。
生食注入はSolid tumorのみで、GGOには行わない。

野口AではEBUSinvisibleとなる。

術前PETではN0と評価されても、外科的切除ではN2だったケースが16%あった。
術前縦隔リンパ節評価としてTBNAを行うべきなのか?

サルコイドーシス疑いでの検査ストラテジーは?
TBLBでの診断率は30%EBUS-TBNAでは80%ぐらいある。
EBUS-TBNABALTBLBをどの順番で行うのか? また全部必要だろうか?

EWSが保険収載される。来年には技術料も算定可能になりそう。
EWS関係の演題は次第に増えている印象。(施行する施設が増えているのだろう)
COPDに続発した気胸では、バルーンテストで責任気管支が判明したのは50%ぐらい。責任気管支が複数ある場合が多く、根気強く詰めていくことと、短時間で評価せず3日ほど待ってから次の方針を決める?

PGAシートを用いた気道充填術の演題もあり。(これも以前から報告されている)

新しい気管支鏡システムでは画像がきれいになっているが、NBIでの評価が特に向上した。
また手元で回転できることと、屈曲性能が向上しているので、より難しい枝への挿入が可能となった。
気管支鏡の回転はこれまで通り手首で行い、最後の微調整をFiber側で行う。
屈曲性能が向上しているので、特に超音波プロ-ベの破損に注意を。

初診時に気道処置を要すようなケースでは、その後に治療が行えるのであれば延命効果が期待できる。

あくまで個人的メモです。エビデンスを求めないで下さい。


0 件のコメント:

コメントを投稿