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2012年5月3日木曜日

喘息死

いきなりこんなタイトルから、このブログを始めます。これが、今の私に一番の関心事だからです。
先日の呼吸器学会総会で、当地域の喘息対策をポスター発表してきました。その内容を示します。



1. 喘息研究会
・1996年より31回開催(年2回)
・多職種が参加(最近4回の平均 医師 41.3人、薬剤師 18.3人、看護師 3.5人、その他 8.3人)
・その他:栄養士、消防士、教員など

2. 喘息カード
・2008年より発行
・2011/1月までで733枚発行
・発行した枚数 56枚(46.3%)
・カード携帯率 86.7%と良好
・関心のない医師は教育もカード発行もしない
・不定期通院患者(実は最もターゲットにすべき患者)にカードが発行されにくい

3. 喘息教室
・当院では11回開催し、127人参加
・平均年齢 62.7歳と、平日日中開催のため参加者は限られる
・他院かかりつけが25.2%→地域への呼びかけに一定の効果有り

4. 吸入指導勉強会
・3回開催し、45施設、93人参加
・医師16人、薬剤師56人、看護師18人

これだけがんばってやってきました。それでも喘息死はおこります。私達がどれだけ話しても、怠薬は後を絶ちません。そして今私は、「喘息死をなくすことは不可能ではないか」と思っています。もちろんこれを公式に認めるわけにはいきません。私は今後も喘息死をゼロにするために努力していきます。が、私の心の中から、この疑問を消し去ることはできません。

であれば、私達の目標はどこに設定されるべきなのでしょう?
コンプライアンス不良症例に、私達はどのように関わっていくべきなのでしょう?

まだまだ、道は険しそうです・・・

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