月が変わってローテーターから患者さんを引き継ぎました。彼はかなり忙しかったので、Weekly Summaryが書けていませんでした。その結果でしょうか、その患者さんに対する治療は停滞していました。そこから、ふと週次レビューとWeekly Summaryが同じ性質をもつものだと、初めて気づきました。
私のWeekly Summary
私達の科では部長回診の前日にWeekly Summaryを書くことになってます。このWeekly Summaryに、私は初診時からの経過で重要な事をできるだけ簡潔にまとめるようにしています。一旦書いたWeekly Summaryは毎週コピペされた後に、その週に起こったことを踏まえ修正されます。大抵は情報が追加されるだけなのですが、時々過去情報の整理や解釈の修正を行います。この私のスタイルをみて、ある人からそれはWeekly Summaryでは無いと指摘されたことがあります。その人曰く、Weekly Summaryとはその週に起こったことを中心に書くものだそうです。確かにそうかもしれません。
週次レビュー
週次レビューという言葉をご存じでしょうか? GTDという仕事術などで用いられる方法で、あるプロジェクトを1週間毎に振り返り、新しい情報の追加や不要になったものの削除を行い、今後やるべき事を書き出していく、そんな作業です。週次レビューは1週間毎にやると良いとされていますが、その頻度については個人によって異なります。
GTDにおける週次レビュー
GTDとはひたすら仕事に追われる私達を、その悪循環から救い出してくれる(かもしれない)仕事術です。GTDにおいて週次レビューの実践は最も大切な要素なのですが、逆に最も困難な作業とも思われます。だって、すっごく忙しくて時間が無いのに、毎週まとまった時間を確保してやるべき事をレビューするんですから。実際週次レビューが実践できないために、GTDから脱落していく人は少なくないようです。しかし、実際にGTDの威力を知ると週次レビューが欠かせなくなります。これをしないと、不安になってくるのです。
忙しい時ほど考える時間を作る
さて、話を一番始めに戻しましょう。ローテーターは忙しくてWeekly Summaryが書けておらず、カルテにはひたすら同じ内容が繰り返されていました。彼は完全にゴールを見失っていて、どうして良いのかわからないようでした。実際困難な症例ではあるのですが、解決法はちゃんとあるのです。彼に欠けていたもの、それはその患者さんについて腰を据えて考える時間を作らなかったことです。時間が無い、だから仕事が進まない、次の患者さんが入ってくる。完全な悪循環です。これを改善させるには、一つ一つの仕事を前に進めていくしかありません。現状を整理して問題点を洗い出し、ゴールを設定して、そこにたどり着く方法を考える。これがまさしくWeekly Summaryを書くという作業なのだと、今日気づいたのです。如何でしょう?
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