10/11に間質性肺疾患研究会が開催されました。今回のテーマは「抗ARS抗体陽性間質性肺炎」でした。その会に参加しての雑感をメモします。
・Sjogren症候群(SjS)の25%で抗ARS抗体陽性、逆にARSの20%がSjS
・抗ARS抗体陽性例の画像でSjSの有無によって比較→差なし
・抗ARS抗体陽性例には無治療で改善あるいは不変の症例が少数だが存在する
・IP合併PM/DMのうち、ARS陽性が53%、MDA5陽性が32%。正しこの数字は、専門施設のためselection biasがかかっていると思われる。
・抗ARS抗体陽性18例のVATSでは、NSIP-P 16、UIP-P 2例だったが、UIP-PはIPF/UIPとは異なった
個人的な感想
・ARS陽性例の画像は基本的に軌道に沿ったコンソリデーションで、すりガラスが主体のものはSjSやSScなど他の膠原病合併例に多いのだと、個人的に思っていたが、そうでもないようだ。
・ARS陽性例の画像は基本的に軌道に沿ったコンソリデーションで、すりガラスが主体のものはSjSやSScなど他の膠原病合併例に多いのだと、個人的に思っていたが、そうでもないようだ。
・Mechanic's handがARSの特徴として強調されることがあるが、MDA5陽性例でも見られることがあるので注意を
・上記もそうだが、ARS陽性例だけを取り出してまとめたものよりも、ARS陰性例と比較したものに意義がありそう
・ARS陽性例で、少数だが一旦改善するもののその後慢性的に増悪していく症例が存在する。この群に対する治療として肺移植も念頭に置く。
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