白状します。私は末期の癌患者さんの病室に行くのが嫌いでした。医師として患者さんを治すこと、何か治療をすることが大事だった私には、自分が何も出来なくなった末期癌患者さんの回診は、自分の無力さを痛感する場所だったのです。
2012年5月30日水曜日
2012年5月21日月曜日
ハニカムって難しい?
蜂巣肺=ハニカムは、呼吸器内科医であっても難しいと思っている人が多いんじゃないでしょうか。ハニカムと言い切ること=病理組織型でUIP patternと考えるので、特発性であればIPFと診断する事になります。Panther trialの結果や抗線維化薬の登場によりIPFの治療が変化してきていますので、臨床の場でのハニカムの重要度はますます高くなっています。
本邦では欧米に比べてハニカムと診断する基準が厳しいと言われています。また、呼吸器科医や放射線科読影医であっても、びまん性肺疾患に詳しい人ほど慎重になるでしょう。ある権威はハニカムだといい、別の権威はハニカムとは言えないとしたりする。そんなことが良く起こるのです。
本邦では欧米に比べてハニカムと診断する基準が厳しいと言われています。また、呼吸器科医や放射線科読影医であっても、びまん性肺疾患に詳しい人ほど慎重になるでしょう。ある権威はハニカムだといい、別の権威はハニカムとは言えないとしたりする。そんなことが良く起こるのです。
2012年5月14日月曜日
スライド作成にマインドマップを使ってみた
マインドマップって、聞いたことがある方も多いと思います。もう使ってるよ!って言う方にはこの記事は不要ですね。
マインドマップとはトニー・ブザンという人が開発した思考整理法+記録法みたいなモノです。原著をみると、本当に色々なことに応用可能のようです。1年ほど前から、これを仕事に取り入れようとしています。今回、呼吸器学会総会でのポスター発表についてマインドマップ(もどき)を作り、
2012年5月9日水曜日
Outpatients
私の、2012年1月から3月までの、外来での診察患者さんの統計を取ってみました。
3ヶ月間でののべ診察数 865人
外来1回あたり、36.0人
この数字は、他の先生方と比べると少な目かもしれませんネ。(自分ではがんばってるつもりですが)
さて、次にカテゴリー別で見ると、
3ヶ月間でののべ診察数 865人
外来1回あたり、36.0人
この数字は、他の先生方と比べると少な目かもしれませんネ。(自分ではがんばってるつもりですが)
さて、次にカテゴリー別で見ると、
2012年5月8日火曜日
良性疾患のSedation
緩和ケアが注目され始めて時間が経ちました。今では、分野を問わずとても大切なジャンルとして確立していて、ここ数年は厚労省もその普及に力を入れています。
しかしながら、その対象は主に悪性疾患の患者さん達です。確かに、化学療法や放射線治療などの効果が期待できなくなった患者さん達に、まだ私達が出来ることがあると力強く宣言するのはとても良い事だと思います。
しかし、良性疾患であってもとても予後の悪い疾患患者さんに対して、私達は何をしてあげられるのでしょう?
しかしながら、その対象は主に悪性疾患の患者さん達です。確かに、化学療法や放射線治療などの効果が期待できなくなった患者さん達に、まだ私達が出来ることがあると力強く宣言するのはとても良い事だと思います。
しかし、良性疾患であってもとても予後の悪い疾患患者さんに対して、私達は何をしてあげられるのでしょう?
2012年5月5日土曜日
皮膚筋炎のRP-IP
つい先日、総合内科の先生から質問されたので、この話題をエントリー。
まず言葉について。RP-IPとは急性に経過する間質性肺炎のことで、病理組織はDADの他にもOPやNSIP、更にはocult UIP-aExも含まれるでしょう。それに対してAIPはDADとイコールです。急性経過の間質性肺炎で組織型を確定できることは稀なので、RP-IPという“くくり”を作ったわけです。
皮膚筋炎はRP-IPを引き起こす代表的な疾患ですが、その際の病理はDAD、ALI、NSIP、OPです。(このあたりに関しては、またいずれ私見をアップします) これらは治療反応性が違うので、RP-IPとはいっても予後予測に関しては何の情報もありません。
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